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「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会46
2018年1月6日(土) 10:00 - 12:00
大阪府
大阪府大阪市北区茶屋町1-27ABC-MART梅田ビル1Fサンマルクカフェ 大阪梅田茶屋町店
宗教が滅べば、理性もまた滅ぶ、どちらも共に、同じ根源の権威に属するものであるからだ。・・・そして、神によって与えられた権威を破壊することによって、われわれは人間の権威という観念まであらかた破壊してしまったのだ。
チェスタートン『正統とは何か』で実施しました。特別開催のため一般向けの公開ができませんでしたが、近代イデオロギーから派生した思想のいかがわしさをみんなで探求できた回になった気がします。”自分と自分の心に思い込んでいるものとが同じだから、彼には自分がつまらないのであって狂気とはつまりそういうものなのだ。我々にとって彼が面白く見えるのは、実は彼と物との間にズレがわかるからで、・・・彼にはこの皮肉がわからないという事実に尽きる。要するに以上を異常と思うのは尋常の人だけで、異常な人は異常を異常とは思わない。異常な人が人生はつまらぬとこぼしてばかりいるのに引き換えて、尋常の人の方が人生をずっと楽しいと思うのはこのためだ。
”
ギルバート・チェスタートン『正統とは何か』