レポート詳細

「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会69
2018年8月19日(日) 10:00 - 12:00
大阪府
530-0013 大阪府 大阪市北区 茶屋町19-19 アプローズタワー 1Fスターバックスコーヒー ちゃやまちアプローズタワー店
人間は腰の上まで日常性の中に浸かっているのだと私は思う。今日に至るまで受け継がれ、雑然と蓄積され、無限に繰り返されてきた無数の行為、そういうものがわれわれが生活を営むのを助け、われわれを閉じ込め、生きている間じゅう、われわれのために決定を下しているのだ。こうした行為を行わしめる刺激、衝動、模範、様式、あるいは義務は、われわれが思っている以上に多くの場合、人類史の起源にまで遡るのである。非常に古く、しかもなお生き生きとした何世紀をも経た過去がアマゾン川が大量の濁水を大西洋に流し込んで行くように、現在という時間の中に流れ込んでいるのである。
今、話題のフェルナンブローデルの書籍にて読書会を開催しました。5名来ていただけました。なかなか難しい本で、個々に解釈が分かれる書籍ではありますが、そういった議論を呼ぶところこそが名著たる所以であると感じました。
フェルナン・ブローデル的な歴史の見方は個人的には非常に重要で、経済のことを理解するのに経済理論だけを見てもダメでもっと長い歴史の時間軸から見なければならないと感じた次第です。
今後も名著をみんなで継続的に読んでいこうと思っています。
直近開催予定は下記となります。おかげさまで最近は満席が続いておりますので、ご検討ありましたらお早めにお申し込みいただけますと幸いです。
9月2日 太宰治 『人間失格』あと一枠
9月8日 アダム・スミス『国富論』満席
9月22日 レヴィストロース『野生の思考』 満席について一枠増席
9月30日 ジクムント・バウマン『コミュニティ』満席につき一枠増席
10月14日 ニッコロ・マキャベリ『ディスコルシーローマ史論ー』残2席