レポート詳細

「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会80
2018年12月22日(土) 20:00 - 22:00
東京都
anywhere you want
リストラクチャリングを進める企業ー最終的に成功を収めたところもあれば、そうでないものもあるーのホワイトカラー労働者数百人のインタビューの結果から、チャールズ・ヘクシャーが見出したのは、社会契約の変化に対してもっともよくある反応は’「頭を下に向けて」、自分自身の仕事だけに狭く焦点を絞ろうとすることであった。自分の職が救われた労働者も、いわゆる「生き残りの罪悪感」をしばしば経験した。新しいシステムのしたで個人に与えられた独立と大きな機会を享受した被雇用者もいるが、成功した会社にいても中間管理職の大半は、ある人間の表明した以下の見方に同意した。「ここでは誰もが孤独です。非常にストレスを感じます。」別の者はこう述べた。「再編は、どのレベルにおいても人々の間の関係のネットワークを破壊した。」仲間うちの関係は、より距離が広がった。「互いを向き合うのではなく、ほとんどの人が遠く離れ離れになってしまった。孤立化し、また一人でいることを好むようになった。」
コミュニティの崩壊と21世紀に我々はどういう生き方をすべきかということを社会学の名著から参加者と考えてまいりました。一口にコミュニティは大切といっても同質性をベースとするコミュニティに流れていきがちな中で、いかに他者との相違までも縫合できるコミュニティが構築できるかの検討をする上で大きなヒントとなる一冊だったように思います。
次回のスカイプ読書会はヨーゼフ・シュンペーターの世界的名著で行います。
全国どこからでも参加可能ですので、お気軽にご参加ください。