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「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会88
2019年3月2日(土) 20:00 - 22:00
東京都
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自殺に対する人々のあまりの寛容さは、自殺を生み出す精神的状態が広まっていて、人が自殺を責めようとすると、自らをも攻めないわけにはいかないという事情に由来している。我々がこの精神状態にあまりに深く浸りすぎているために、ついある程度自殺を許してしまうというわけである。
人はなぜ自殺をするのか?お金がないからなのか、恋人に振られたからなのか、会社をリストラされたからなのか、、、、そういう個人の内面分析からではない形で自殺の要因を考えていくというデュルケームの名著を読みました。
色々難しいんですが、デュルケームは社会が個人の自殺を黙認してしまう力学が今はこれまでにないくらい強いと言っていました。
人に存在意義を与える中間組織がないことが理由な訳ですが、それをどうやって取り戻すかは我々も考えなくてはいけないところでしょう。