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「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会102
2019年8月3日(土) 20:00 - 22:00
東京都
anywhere you want
分業がひとたび完全に確立すると、人が自分自身の労働の生産物によって満たすことのできるのは、かれの欲望のうちのごく小さい部分にすぎなくなる。かれは、自分自身の労働の生産物のうち自分自身の消費を上回る余剰部分を、他人の労働の生産物のうち自分が必要とする部分と交換することによって、自分の欲望の大部分を満たす。
一人だととても読もうとは思わない『国富論』第一巻を開催しました。いわゆる経済学の土台を考えた人であることがうかがえるテクストでしたが、その前提となる部分がもっと批判されて然るべきではないかという意見も活発に出ました。
批判されるような議論の土台を用意したというのがスミスの凄さの一つだと思います。
第二巻以降はあまりスミスの考えとして表立って有名ではないところも出てくる重厚なところを読んでいきます。
途中の章からでもご参加歓迎ですのでお気軽にお申し込みください。