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「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会110
2019年10月12日(土) 20:00 - 22:00
東京都
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「人種差別主義」が、論理として構築されているのであれば、その論点の一つひとつを論破することによって解体することができたはずだ。けれども「人種差別主義」は擬似論理であると同時に、経験的な世界における差異の認知を利用しながら、潜在的罪障感に対する自己正当化のために機能し、気分・感情のレベルで作動しているために、やっかいなのである。
人間が論理的になり、非合理な封建社会の産物を打ち崩したという通念がありながら、なぜかいまだに減らないどころか増える差別がどういうものかを考えました。個人的には、差別をする人は論破できるのか論破できないのかの議論が興味深いものでした。
著者は後者だったのですが、前者の立場をとる人もおり、個人的には色々と考えさせられました。