レポート詳細

ノートをとるって実は奥が深い
2020年7月16日(木) 20:00~21:30(ご入室19:55~)
東京都
オンライン(ZOOMにて開催)
お集まりいただいのたのは2名、「講義を最大限に活かすノートテイキングとは?」というテーマで読書し、対話して、振り返りを行いました。
2名とも前回(第1回)のアカデミック読書会の参加者で、第1回の読書会(テーマ「大学で学ぶために必要なスキルとは?」)で得た気づきと今回の読書会のテーマ(「講義を最大限に活かすノートテイキングとは?」)を絡めながら対話し、ノートテイキングについて気づきを得ることができました。たかがノート、されどノート、ノートテイキングの奥深さを感じました。
「独りでは気づけなかったことに気づけた」という参加者からの言葉もあり、ファシリテータにとっては読書会を開催して本当によかったと思える回でした。
・ノートの効率の良い取り方、工夫の仕方、聴き方のコツを学びたい
・次につながるノート作りの方法論を学びたい
【気づき:講義を最大限に活かすノートテイキングとは?】
Before
・全てを取ろうと思わない、キーワードを書く
・日付と素直にどう思ったかをメモしておく
After
・次につなげるための記録とする
・アカデミックスキルズのスパイラルにたどり着くように書く:ノートにキーワードを記入しながら問いを立てる。
Before
・キーワードを記入
・講義後に見直しをするためのヒントになるように記入
After
・ノートの取り方は目的によって異なる。仕事と勉強のノートは違ってくる
・キーワードと感情、感想はしっかり記録した方がよい
【小さな一歩】
・キーワードを余白を空けて書く。
・自分で問を立てて、回答できるようにする。
・後で見るのが楽しいノートにする。
・日付とキーワード、感想、疑問を毎日記録する。
【対話内容】
Qアナログ派かデジタル派か
A
・アナログ派。マインドマップ。つながりが俯瞰できる。
・レジュメがある場合はそこに書き込む。レジュメがなければノートに書く。
・美術系はパワポは有効だが、できればレジュメが欲しい。メモに集中できる。論理のつながりをメモしている。
・キーワードを書く。それぞれのつながりを見る。
Q科目ごとに分けるか、1冊でいくか
A
・分ける。いろいろな講義のスタイルがある。
・1冊だと情報の整理が難しい。ルーズリーフの方が便利
・科目ごとに分ける。科目は分けるのに、仕事のノートは分けない:やり取り記録。
・一般教養:1冊のノート。科目ごとに分けていると鞄に入らない。2ヶ月で終わる科目がある。利便性。
・専門科目:レジュメに書き込み。パワポのノート機能を使っていた。
・仕事:勉強用、分けない。日付で覚えているから。物なくしやすいから。
・スケジュール1冊。
Qいつ見返すのが良いのか
A
・問を見つけ、理解し、表現するのが大事、よって、授業内ではできないので、講義後、期末レポート時に見返せばよいかも。
Q分野によってノートの取り方は違うのか。
A
・取り方は共通。
Qどうあれば、先生はよく学んだねと言ってくださるのか。
A
・聞き取った部分を自分が大切だと思って書く。
Q 先生は学生に何を学んでいって欲しいと思っているのか。
A
・頭から順番に書かない。全体を視覚化して頭にいれる。
・声が勝手に大きくなる。
・何か一つでも好奇心に引っかかるものがあればいいな。
・教授が個人的に大事に思っていることは感情的になる、繰り返す。一般論は強調しない。
Q なぜ一般論は強調しないのか?
A
・自然科学:ベースとなる知識の獲得が大事=一般論が大事。基礎的なところに由来する。
・文学、社会思想の授業:教授が研究しているジャンルが強調される。
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次回のアカデミック読書会の日時・場所とテーマは下記のとおりです。
【日時・場所】
7月23日(木)20:00~21:30(終了時刻が若干前後する可能性あり)@オンライン(ZOOMに開催)
※詳細は後日Read for Actionホームページに掲載します
【テーマ】
佐藤望 編著、湯川武、横山千晶、近藤明彦著(2020)『アカデミック・スキルズ 第3版 ―大学生のための知的技法入門』(慶應義塾大学出版会)
「第3章 情報収集の基礎―図書館とデータベースの使い方」
※学術データベース利用方法のミニ講義もあります
ご参加お待ちしております。




中崎 倫子
ナカサキ トモコ
Profile
【学歴】
■筑波大学 第二学群 日本語・日本文化学類 卒業
■大阪大学 言語文化研究科 博士前期課程 修了
【現在の職業】
■大学図書館司書(本業)
・レファレンス業務
・ガイダンス講義(ZOOM) / 動画作成
・図書館ホームページ作成 等
■その他
・学修サポーター
・読書会ファシリテーター
・noteクリエイター
【主な実績】
■学修サポーター
▼アルマクリエイション
・知識創造クイックスタート講座:100冊読書勉強会ファシリテーター(2020年10月~2021年1月)
■読書会ファシリテーター
▼Read for Action
・アカデミック読書会:読書会ファシリテーター(2020年7月~)
■SNS
▼note
・私家版 学術関係リンク集 ※Twitterで共有→Impressions19万以上
https://note.com/rin12/n/n4d6c76046f51
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