レポート詳細

「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会⑨
2017年2月4日(土) 10:00 - 12:00
東京都
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビルスターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店2階
いかなる独占も存在しない場合、自由競争は資本主義と商業を発達させるだろう、と仮定してみよう。ところが、商業と資本主義の発達が急速であればあるほど、生産と資本の集中はますます強まる。そして、そのような集中が進めば、その結果として独占が出現する。しかも現実には、独占はすでに出現済みなのである。ほかならぬ自由競争を母体として!
今回はレーニンの『帝国主義論』で読書会を開催いたしました。参加者からは以下のような声を頂いています。
・100年ほど前に資本主義の欺瞞性をこれほどまでに明確に書いているのに驚いた。
・レーニンという人間をただの「共産主義者」だと思っていた自分が情けない。
・レーニンほど分かりやすく「世の中の仕組み」を書いてくれた人がいるだろうか。
レーニンというと色々な問題ばかりに問題に目を向けられがちですが、『帝国主義論』で述べられることは
我々が「正義」と考えているものの問題点を明確に捉えてくれています。
こういった「原則」を紐解く良書というものはそれほど多いものではありません。
古典は「新しい本」だと改めて思った読書会でした。
”独占的資本主義が出現すると、資本主義の矛盾がことごとく深刻化する。それがどれほどのおのかは、周知の通りである。物価が高騰し、カルテルによる抑圧が深刻化する、ということを指摘すれば十分であろう。このような矛盾の深刻化は、過度期の歴史を動かす原動力の一つとなる。”
ウラジミール・レーニン『帝国主義論』
あなたのスマホの料金がなぜ高いのかはこの本が書いてくれています。
次回は、スカイプ読書会を試験的に11日開催いいたします。マルクス・エンゲルス『共産党宣言』です。
リアルの場での読書会はハンナアレント『政治の約束』を18日に開催予定です。
よろしければご参加お待ちしております。