レポート詳細

「尊敬できる人物」とはいかなる人物かを考える読書会
2017年2月25日(土) 17:00 - 19:00
東京都
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビルスターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店2階
新しいグローバルな状況で哲学的人間にふさわしいのは、「制約なきコミュニケーション」への態度である。それは、人間の本来的な共生の第一の条件として、自らを開示し、他者に耳を傾ける善意志と並んで、すべての真理は理解されうるとの信念をうちに含んでいる。コミュニケーションは思考や感情の「表現」ではない。もしそうならコミュニケーションは思考や感情にとって二次的でしかありえないだろう。真理そのものがコミュニケーションの性格を持ち、コミュニケーションの外部には真理は存在しない。
いろいろと脱線しつつ、個々人の尊敬できる人物とはいかなる人かというのが見えた読書会でした。本についてや著者についているように見えながら自らの考えが暴露されるというのが読書会の面白さであると改めて感じた読書会でした。
試験的な取り組みだったため、よりレベルアップさせてまた開催をしていきたいと考えています。
’ヤスパースのいう理性は、人間の内部にすっかりなおるものでもその上部に必然的に位するものでもなく、少なくともその実践的なリアリティリアリティにおいては人々の間に存するからである。コミュニケーションを望まない理性はすでに「非理性的」である。’
ハンナ・アーレント『アーレント政治思想集成2』
次回は、山本七平の『空気の研究』です。