レポート詳細

古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会17
2017年4月2日(日) 10:00 - 12:00
東京都
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビルスターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店2階
その歴史から明らかなのは、現存在が自らについても、存在一般についても、「世界」の側から理解しようとしていること、そのようにして形成された存在論が伝統へと頽落指定しまっていること、その伝統が存在論を、ごく自明なものとしてしまったのであり、ヘーゲルにおいて顕著に見られるように、存在論を単に新たに加工すべき素材にしてしまったということである。
今回はハイデガーが世に送り出した20世紀最大にして最難関の『存在と時間』を使い読書会を行いました。現存在、実存、内存在、存在論的、、、、
などハイデガー独特の言葉の定義の前提を揃えるのに苦労するというハプニングがありましたが、
中身の濃厚な読書会が出来ました。
”現存在はそれがすでに存在していたありかたで、それが「何」であったかによって、その都度事実的に存在する。現存在は、明示的であるかどうかは別として、つねにみずからの過去を存在しているのである。
”
また読むことで、次の気づきがあるということで、リピート開催を予定しています。
参加者からの気づきとしては、世の中にさらに絶望するという言葉をいただきましたが、絶望は認識している段階では、真の絶望ではないという
キルケゴールの言葉を信じるしかありません笑
次回はキケロの『友情について』を使って読書会をやります。