レポート詳細

古典を血肉とする読書会3
2017年5月27日(土) 10:00 - 12:00
東京都
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビルスターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店2階
われわれの時代は、自分がすべての時代に優る時代であると信じていると同時に、一つの出発点であると感じながら、しかし、それが末期の苦悶とはならないと言い切る自信もないのである。
『大衆の反逆』をリピート開催でお送りしました。読むのは3回目ですが、読むたびに新たな発見であったり、より批判的に読めたりと常に新たな刺激を与えてくれます。
なおかつ参加者も変われば入ってくる視点も変わるので、何度開催しても面白みが尽きないです。
”そして、結論としては、われわれの時代の特徴は、自分が過去のあらゆる時代以上のものであるとする奇妙なうぬぼれを持っているということ、いやそればかりではなく、いっさいの過去に不関知なるがゆえに、古典的規範的な時代を認めないのではなく、自分自身をすべての過ぎ去った生に優るとともにそれらには還元しえない一つの新しい生であるとみなしていることを指摘した。
”
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』