レポート詳細

「古典は古い本」ではなく現代に生きていることを知る読書会23
2017年6月3日(土) 10:00 - 12:00
東京都
東京都中央区銀座3-7-3 銀座オーミビルスターバックスコーヒー銀座マロニエ通り店2階
個々の人々はこのような憂慮について何も知らぬかのように装っているが、我々の眼を欺くものではない。彼らの不安こそ、彼らがいかによくそれについて気づいているかを示すものである。
ニーチェで読書会を開催しました。彼の作品の面白さと難しさはその解釈の余地が多分にあるところです。
参加者同士で頭を悩ませながらニーチェについて迫ってみた回でした。
”何が今日、人間に対する我々の嫌悪を生むのか。ーというのは我々は人間に悩んでいるのであって、そのことには疑う余地がない。ーそれは恐れではない。むしろ、我々にとっては、人間において恐るべき何ものももはやないということなのである。人間というむしけらが前へのさばり出て、蠢いていること、馴化された人間、救いようのない凡庸で不快な人間が、すでに自己を、目標と尖端として、歴史の意味として、「高級な人間」として、感じるようになったということなのである。”
フリードリヒ・ニーチェ『若き人々への言葉』